RAW 写真ファイルには、カメラのセンサーによって収集された完全なデータセットが含まれています。カメラに RAW の設定がある場合、写真ファイルに写真の詳細のすべてが含まれる高画質の写真を撮影できます。「iPhoto」では、RAW フォーマットの写真をほかの写真と同じように読み込み、ほかの写真と一緒に整理し、RAW 写真用に設計された高度な編集ツールを使って編集することができます。
RAW フォーマットの写真を編集すると、編集済みの写真は JPEG ファイル(デフォルト)または TIFF ファイル(「詳細」環境設定でそのオプションを選択した場合)として保存され、オリジナルの RAW ファイルはそのまま残ります。未編集の RAW ファイルを外部エディタに送信することもできます。
一部のアプリケーションでは RAW ファイルを直接読み込むことができません。また、RAW ファイルを直接プリントすることはできません。
写真が RAW フォーマットかどうかを調べるには、「情報」パネルの一番上の RAW ラベルを見ます(写真を選択して「情報」ボタンをクリックします)。
参考:iPhoto 6 以前に読み込んだ RAW フォーマットの写真がある場合は、iPhoto ’09 以降の改良された RAW フォーマットサポート(より明瞭な細部、より正確な色、改良されたハイライト)を活用できます。1 枚または複数の RAW フォーマットの写真を選択して、「写真」>「RAW を再処理」と選択します。これにより、これまでに行ったすべての編集が上書きされます。
RAW フォーマットの写真のオプションを変更するには:
「iPhoto」>「環境設定」と選択して「詳細」をクリックし、「RAW 写真」セクションで以下のどちらかまたは両方を選択します:
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外部エディタの使用時に RAW ファイルを使用:(「写真の編集」ポップアップメニューでアプリケーションを選択することで)「編集」ボタンをクリックしたときに別のアプリケーションを開くようにした場合は、このオプションを選択して、写真を「iPhoto」に読み込んだときに作成された JPEG または TIFF のコピーではなく、写真の RAW バージョンを開いてください。
RAW ファイルに対して高度な作業を行う必要があり、より高度な編集ツールを使用したい場合は、「Aperture」にアップグレードすることをお勧めします。
編集内容を 16 ビット TIFF ファイルとして保存:このオプションを選択すると、編集済みの RAW ファイルが JPEG ファイルではなく TIFF ファイル(ロスレス)として保存されます。
RAW 写真のハイライト細部を表示するには:
多くの RAW イメージファイルには、デフォルトでは表示されない追加のハイライト細部が含まれます。この細部は復旧スライダを使って表示できます。
デジタルイメージのセンサーはカメラの種類によって異なるため、追加のハイライト細部もさまざまです。強くハイライトされた部分によって細部が見えにくくなっている領域で、細部をかなり復旧できることもあれば、復旧できる追加の細部がほとんどないこともあります。
写真を 編集ビュー で開きます。
「編集」パネルの上部にある「調整」タブをクリックします。
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Option キーを押します。「露出」スライダの代わりに復旧スライダが表示されます。
これは予定されている、またはすでに行っている露出への調整には影響しません。
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Option キーを押したまま、復旧スライダをドラッグしてイメージ内の追加の細部を表示します。
「取り消す」または「直前の状態に戻す」をクリックしない限り、変更は自動的に保存されます。
「iPhoto」と互換性のある RAW フォーマット対応のデジタルカメラのリストを確認するには、次の「Aperture」の Web ページを参照してください(Apple の高度な写真編集および管理プログラムである「Aperture」と互換性のあるカメラは、「iPhoto」とも互換性があります):